「製薬会社で働いてみたいけど、年収はどのくらいなんだろう。」
「将来性は大丈夫なのかな。」
そんな風に考えている人も多いでしょう。
そこで、今回は2023年度の製薬企業平均年収上位10社を紹介し、各社の年収の傾向や将来性について解説していきます。
製薬会社への就職や転職を希望している人や、製薬会社に転職するならどこがいいか迷っている人はぜひ参考にしてください!
製薬会社の年収ランキング!平均年収が高い10社は?
製薬会社で働く従業員の平均年収は高いといわれています。
今回は上場企業の平均年収をランキング形式でWEB上で紹介している「年収ランキング」のホームページより、医薬品企業上位10社を紹介していきます!
ソレイジア・ファーマ
平均年収第1位はソレイジア・ファーマです。
ソレイジア・ファーマの概要と将来性
ソレイジア・ファーマの会社概要は以下の通りです。
社名 | ソレイジア・ファーマ株式会社 |
所在地 | 〒105-0011
東京都港区芝公園2丁目11番1号 住友不動産芝公園タワー4階 |
創業 | 2006年12月(平成18年) |
代表取締役社長 | 荒井 好裕 |
事業内容 | 医薬品・医療機器等の開発、販売、輸出入等 |
ソレイジア・ファーマ株式会社は、欧米等で先行して開発されている新薬等のアジア地域における開発・販売権を導入し、日本をはじめとするアジア地域で製品化することを目的とするバイオベンチャーです。
製品化においては、開発中止に追い込まれるリスクが低い新薬候補を導入し、日本や中国等で臨床試験から承認取得までを行っています。
製薬会社などへ販売権を導出して、製品販売収益、マイルストーン収入およびロイヤリティ収入による収益確保を図る、というビジネスモデルです。
開発薬品をがん領域に絞っており、資金の集中化を図ることと、新薬承認した後の販売権は他社に導出するというビジネスモデルが軌道に乗っており、今後も安定した業績が見込まれています。
ソレイジア・ファーマの年収の傾向
ソレイジア・ファーマで働く従業員の平均年収は1560万円となっており、今後も上昇傾向です。
自社で販売は行わず、欧米での先行新薬をアジア地域で製品化し導出するというビジネスモデルのため、少数精鋭の企業といえます。
現時点で新卒採用、中途採用を行っておらず、募集も欠員補充に限定されているようです。
転職するのは狭き門といえるでしょう。
サンバイオ
平均年収第2位はサンバイオです。
サンバイオの概要と将来性
サンバイオの会社概要は以下の通りです。
社名 | サンバイオ株式会社
(英文社名) SanBio CompanyLimited |
所在地 | 〒104-0044 東京都中央区明石町8-1聖路加タワー13F |
設立 | 2013(平成25)年2月 |
代表 | 代表取締役社長 森敬太
代表取締役会長 川西徹 |
資本金 | 6,407百万円 |
事業内容 | 再生細胞医薬品の開発・製造・販売 |
サンバイオは、脳梗塞や外傷性脳損傷などの疾患を対象とした「再生細胞薬」の開発製造と販売を行う製薬企業です。
現在サンバイオで期待されている主力製品は、ヒト由来の細胞を加工・培養した「SB623」です。
外傷性脳損傷に効果があるとされる再生細胞薬でしたが、臨床試験で期待された結果が得られず、開発に苦戦しています。
SB623の国内承認申請にまではこぎつけたものの2023年8月現在まだ承認がおりておらず、SB623の承認が喫緊の課題となっています。
2023年7月には、サンバイオはアメリカ子会社の全社員22人を整理解雇し、創業地であるアメリカからの撤退を余儀なくされており、SB623の承認がこれ以上遅れることになると、いよいよ苦境に立たされることになるでしょう。
サンバイオの将来性はSB623にかかっているのです。
サンバイオの年収の傾向
サンバイオの平均年収は1351万円です。
近年は上昇傾向にありますが、SB623の開発遅れが今後は影響してくる可能性があります。
2023年8月現在、サンバイオは新卒、中途とも採用活動を行なっておらず、サンバイオへの転職は難しい状況です。
アンジェス
平均年収第3位はアンジェスです。
アンジェスの概要と将来性
アンジェスの会社概要は以下の通りです。
社名 | アンジェス株式会社 |
所在地 | 大阪府茨木市彩都あさぎ七丁目7番15号 彩都バイオインキュベータ |
設立 | 1999年12月17日 |
代表 | 山田 英(代表取締役 社長) |
資本金 | 34,559百万円 |
事業内容 | 遺伝子医薬品の研究開発 |
アンジェスは1999年に設立された大阪大学発のバイオベンチャーです。
アンメットメディカルニーズの高い難治性の疾患を対象に、遺伝子治療薬、核酸医薬、DNAワクチンを「遺伝子医薬品」として位置づけ研究開発と商業化を行っています。
2020年3月に、国内製薬企業では先陣を切って新型コロナウイルスワクチン開発開始を発表しましたが、同年9月に開発中止を発表しました。
その後も目立った成果を残しているとは言い難く、開発中の遺伝子医薬品の上市が待たれます。
パイプライン上では申請完了しているHGF遺伝子治療用製品がいくつかあるため、今後の巻き返しが期待されています。
アンジェスの年収の傾向
アンジェスで働く従業員の平均年収は1275万円です。
上昇傾向にはありますが、新型コロナウイルスワクチンの国内開発から撤退した影響が尾を引いており、株価は低調な状態が続いています。
現在開発中の遺伝子治療医薬品の上市が遅れるようなら、上昇傾向も停滞する可能性があります。
2023年8月現在、アンジェスは新卒採用も中途採用も行なっておりません。
アンジェスへの転職は難しいのではないでしょうか。
そーせいグループ
平均年収第4位はそーせいグループです。
そーせいグループの概要と将来性
そーせいグループの会社概要は以下の通りです。
社名 | そーせいグループ株式会社 |
所在地 | 〒102-0083 東京都千代田区麹町2-1 PMO半蔵門11F |
設立 | 1990年(平成2年)6月22日 |
代表 | 代表執行役社長 最高経営責任者
クリス・カーギル |
資本金 | 41,335百万円 |
事業内容 | 医薬品の開発・製造販売 |
そーせいグループは、世界水準のサイエンスに基づき、世界中の患者さまに人生を変える革新的な医薬品をお届けすることを目指す総合バイオ医薬品企業です。
日本発の世界的なバイオ医薬品リーダーになることを社のビジョンとしています。
そーせいグループは、ソレイジア・ファーマと同じく製薬企業に新薬の候補となる化合物などの特許を導出し、新薬の開発や販売の状況に応じて収入(マイルストーンやロイヤルティー)を得るビジネスモデルです。
2023年6月にはそうせいグループがライセンスを供与していた米国製薬大手、ファイザーの新薬開発の中止が引き金となり、株価の暴落がありました。
しかしながら、早期の実用化が見込める新薬候補として、米ニューロクラインバイオサイエンス社と共同開発を進めるムスカリン M4受容体作動薬(統合失調症薬)が控えており、そうせいグループの将来性は悲観するものではないでしょう。
そーせいグループの年収の傾向
そーせいグループで働く従業員の平均年収は1189万円となっており、パイプラインもそれなりに充実しています。
そのため、今後も上昇傾向が続くと考えられています。
2023年8月現在、採用募集はしておりません。
そーせいグループへの転職は難しい状況です。
エーザイ
平均年収第5位はエーザイです。
エーザイの概要と将来性
エーザイの会社概要は以下の通りです。
企業名 | エーザイ株式会社 |
事業内容 | 医薬品の研究開発、製造、販売および輸出入 |
住所 | 〒112-8088 東京都文京区小石川4-6-10 |
設立日 | 1941年(昭和16年)12月6日 |
代表者 | 代表執行役CEO 内藤 晴夫
代表執行役COO 岡田 安史 |
資本金 | 44,986百万円 |
従業員数 | 連結:11,076人 |
エーザイは日本の大手製薬企業です。
売上高に占める自社開発品の比率が約90%と高く、かつ海外での売上比率も全売上高の半数超と多いのが特徴です。
さらに、米国においても、創薬・研究・開発・生産・物流・営業まで、製品販売にかかわる全ての部門をエーザイ、もしくはその子会社でまかなう唯一の日本の製薬企業です。
英国、インドにも生産工場があり、USAをはじめ、南米、ロシア、ヨーロッパ、オセアニアにも販売会社の子会社があり、グローバルに展開しています。
国内の医療用医薬品ではヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体「ヒュミラ 」が全体の約3割のシェアを占めていますが、海外ではアルツハイマー型、レビー小体型認知症治療剤 の「アリセプト」や抗がん剤の「レンビマ」も主力商品となっています。
全体をみると、医療用医薬品が一般用医薬品のほぼ10倍の売上収益になっていることや、アルツハイマー病の医薬品「アデュカヌマブ」が承認されたことから今後も医療用医薬品のアンメットメディカルニーズに対応した商品で事業を拡大していくことが明らかです。
他にも有力な製品がパイプラインに控えており、エーザイの将来性は安定しているといえるのではないでしょうか。
エーザイの年収の傾向
エーザイで働く従業員の平均年収は1099万円となっています。
アデュカヌマブへの期待やパイプラインも潤沢であることを考えると、今後も上昇していくのではないでしょうか。
第一三共
平均年収第6位は第一三共です。
第一三共の概要と将来性
第一三共の会社概要は以下の通りです。
企業名 | 第一三共株式会社 (英文:DAIICHI SANKYO COMPANY, LIMITED) |
事業内容 | 医薬品の研究開発、製造、販売等 |
住所 | 東京都中央区日本橋本町3丁目5番1号 |
設立日 | 2005年9月28日 |
代表者 | 眞鍋 淳 |
資本金 | 500億円 |
従業員数 | 約16,500人 |
第一三共は、国内大手の製薬企業です。
「革新的医薬品を継続的に創出し、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供する」ことをミッションとして掲げており、開発研究費は武田薬品に次ぐ2番手で、今後も多くの有力な新薬を上市する予定です。
2014年の「オルメテック」の特許切れでは早期退職者募集に踏み切るなど経営が低調になった時期もありましたが、現在主力商品の抗凝固薬「リクシアナ」が好調です。
リクシアナの特許は2027年に切れてしまいますが、新たな主力製品である抗がん剤「エンハーツ」の売り上げが大幅に伸びており、いま世界各地で使用拡大しています。
エンハーツは2022年度は全世界で1,800億円の売上を計上し、前年比1,270億円アップという爆発的な伸びを見せています。
とくにFDA(アメリカ)、人口の多い中国で使用拡大出来ている点から考えても、このエンハーツ特需は今後も継続していくと考えられるのではないでしょうか。
この結果、第一三共の時価総額は4.9兆円から9.1兆円へ大幅に増加し、製薬企業の時価総額として日本一となりました。
第一三共では、エンハーツと同じADC(抗体薬物複合体)という新しいタイプの抗ガン剤を他にも2つ開発中です。
この2つのADCは、薬としてのポテンシャルはエンハーツを凌ぐといわれています。
2027年に迫っているリクシアナの期限切れ後もエンハーツをはじめとした抗がん剤の売上が期待できるため、第一三共の将来性は安泰といえるのではないでしょうか。
第一三共の年収の傾向
第一三共で働く従業員の平均年収は1098万円です。
近年は下降傾向が続いていますが、今後のパイプラインは十分に期待できるため、すぐに上昇傾向へと戻るのではないでしょうか。
シンバイオ製薬
第7位はシンバイオ製薬です。
シンバイオ製薬の概要と将来性
シンバイオ製薬の会社概要は以下の通りです。
社名 | シンバイオ製薬株式会社 |
所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-2-2 虎ノ門30森ビル |
設立 | 2005年3月25日 |
代表 | 吉田 文紀 代表取締役 |
資本金 | 17,548,459,551円 |
事業内容 | 医薬品の研究開発、製造、販売等 |
シンバイオ製薬は東京に本社を置くベンチャー創薬企業です。
同社は、基礎研究は行なわず、既にヒトで基礎研究が行われPOC(Proof of Concept)が確立された新薬候補品を開発対象とすることで、新薬承認への時間を大幅に短縮するビジネスモデルを確立しています。
赤字が当たり前のバイオベンチャー企業にあって、シンバイオ製薬は2021年12月期に初の黒字化に成功しています。
パイプラインでも有力な医薬品候補を多数揃えており、シンバイオ製薬は今後も安定的に成長が見込める企業といえるのではないでしょうか。
シンバイオ製薬の年収の傾向
シンバイオ製薬で働く従業員の平均年収は1096万円です。
バイオベンチャーで黒字化している製薬企業は少ないですし、シンバイオ製薬の業績は安定しています。
今後も上昇傾向が続くのではないでしょうか。
シンバイオ製薬は現在採用募集はありませんが、今後の業績次第では採用も再開するのではないでしょうか。
武田薬品工業
平均年収第8位は武田薬品工業です。
武田薬品工業の概要と将来性
武田薬品工業の会社概要は以下の通りです。
企業名 | 武田薬品工業株式会社 |
事業内容 | 医薬品等の研究開発・製造・販売・輸出入 |
住所 | 〒103 – 8668 東京都中央区日本橋本町二丁目1番1号 |
設立日 | 1925年 ( 大正14年 ) 1月29日 |
代表者 | 代表取締役 社長CEO クリストフ・ウェバー |
資本金 | 1兆6762億円 |
従業員数 | 47,347名 ( 連結 ) |
武田薬品の創業は1781年で、240年以上も続いている国内唯一のメガファーマです。
売上高はグループ連結で3.2兆円(2020年3月期)で、2位の大塚製薬に2兆円もの差をつけています。
武田薬品は、「オンコロジー(がん)」「消化器系疾患」「希少疾患」を中核とし、2019年にはシャイアーを巨額買収し世界売上でも9位になるまで成長しているのです。
武田薬品は他の追随を許さない国内最大手の製薬企業ではありますが、シャイアーの買収に負債で対応したこともあり、キャッシュフローが良いとはいえません。
また、近年武田薬品から画期的な新薬が出ていないこともあり、先行きを不安視する声があるのも事実です。
しかしながら、武田薬品は世界80か国で医薬品を供給しています。
今後も世界的に人口増加が見込まれることを考慮すれば、武田薬品の将来性は十分に楽観視できるのではないでしょうか。
武田薬品工業の年収の傾向
武田薬品工業で働く従業員の平均年収は1094万円です。
武田薬品工業は世界80か国で医薬品を供給していることもあり、将来性は高い製薬企業です。
そのため、今後も上昇傾向は続くのではないでしょうか。
アステラス製薬
平均年収第9位はアステラス製薬です。
アステラス製薬の概要と将来性
アステラス製薬の会社概要は以下の通りです。
商号 | アステラス製薬株式会社(Astellas Pharma Inc.) |
本社 | 東京都中央区日本橋本町2-5-1
代表電話:03-3244-3000 |
創業 | 1923年 |
資本金 | 103,001百万円 (2023年3月期末時点) |
代表者 | 岡村 直樹(代表取締役社長CEO) |
従業員数 | 14,484名 (2023年3月期末時点、連結ベース) |
主な事業内容 | 医薬品の製造・販売および輸出入 |
アステラス製薬は2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併して誕生した国内大手の製薬企業で、「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの『価値』に変える」を掲げ、革新的な創出を追求している製薬会社です。
日本のみならず、欧米やアジアにも研究開発拠点、生産拠点を置き、世界約70以上の国と地域でビジネスを展開しています。
アステラス製薬は国内大手の製薬企業ではありますが、断続的に早期退職者を募集しており、不安があるのではないでしょうか。
イクスタンジやパドゼブなどの新薬が売上を牽引しているものの、多くの主力商品の特許切れによる後発品の参入などもあり売上に飲み悩む時期もありました。
また、今年に入って中国でアステラス製薬社員がスパイ容疑で逮捕されたこともあり、中国でのビジネスに暗い影を落としている部分もあるでしょう。
しかしながら、アステラス製薬は世界約70以上の国と地域でビジネスを展開しています。
今後も世界的に人口増加が見込まれることを考慮すれば、アステラス製薬の将来性は十分に楽観視できるのではないでしょうか。
アステラス製薬の年収の傾向
アステラス製薬で働く従業員の平均年収は1072万円となっており、下降傾向です。
とはいえ、国内大手の製薬企業で海外での販売網も広範囲です。
将来性も高いですし、すぐに上昇傾向に戻るのではないでしょうか。
大塚ホールディングス
平均年収第10位は大塚ホールディングスです。
大塚ホールディングスの概要と将来性
大塚ホールディングスの会社概要は以下の通りです。
商号 | 大塚ホールディングス株式会社 |
本社 | 〒101-0048
東京都千代田区神田司町2-9 |
創業 | 1964年8月10日 |
資本金 | 816億90百万円 |
代表者 | 代表取締役社長 兼 CEO 樋口 達夫 |
従業員数 | 33,482名 (連結) |
主な事業内容 | 医薬品・臨床検査・医療機器・食料品・化粧品の製造、製造販売、販売、 輸出ならびに輸入 |
1921年大塚武三郎により成立した大塚製薬工場が元となっています。
その後大塚製薬を中核に展開し、2008年には大塚ホールディングスを設立しています。
持ち株会社である大塚ホールディングス傘下には大塚製薬、大塚製薬工場、大鵬薬品をはじめとする子会社167社、関連会社27社が大塚グループを形成しています。
ポカリスエットやカロリーメイトなどの一般向け商品が有名ですが、収益の66%を医療用医薬品が占めています。
また、約50%の売上を海外で稼ぎだしているグローバルな製薬会社です。
医薬品事業では、グローバル4製品(「エビリファイ メンテナ」、「レキサルティ」、「サムスカ/ジンアーク」、「ロンサーフ」)と呼ばれる4製品の売り上げが好調で、パイプラインでも期待される製品が多いです。
大塚ホールディングスの将来は安泰といえるのではないでしょうか。
大塚ホールディングスの年収の傾向
大塚ホールディングスで働く従業員の平均年収は1032万円となっており、やや下降気味です。
しかし、グローバル4製品をはじめとして業績は今後も安定的に推移すると考えられているため、すぐに上昇傾向に転じるのではないでしょうか。
製薬会社の職種別平均年収は?

ここまでは製薬会社の平均年収上位10社について解説してきました。
では、実際に製薬会社に転職を考える際、どの職種がよいのでしょうか。
ここからは製薬会社の職種別の平均年収について考察していきます。
製薬会社への転職を検討していて、まだその職種に応募するか決めかねている人はぜひ参考にしてください!
研究・開発職
製薬会社の研究職は医薬品の研究開発を行ない、開発職はその医薬品の治験を行う技術職です。
薬学部卒だけでなく、その他の理系出身者も多いです。
研究・開発職の平均年収は550万円となっており、同じ医療系の技術職は480万円程度ですので、70万円ほど高いことがわかります。
これは大手から中小製薬企業全体の平均年収ですので、大手の研究開発職で役職がつけば年収1000万円を超えていきます。
営業職(MR)
営業職(MR、医療情報担当者)は、自社製品の営業、情報提供、情報収集などを行う職種です。
医療の知識はもちろんのこと、自社製品だけでなく他社製品の知識も必要とされるだけでなく、営業力も問われる大変な仕事です。
MRの平均年収は700万円となっており、営業系の平均年収が440万円と比較すると、MRは非常に高年収の職業であることがわかります。
生産技術職
製薬会社における生産技術職の全体の平均年収は、445万円です。
他の職種同様、年代ごとに年収が異なります。
20代前半では346万円ですが、30代は466万円、40代では623万円と全体の平均年収を大きく上回っていきます。
研究開発職やMRのように目に見える成果が表れにくい職種ですが、十分に高年収の職業といえるのではないでしょうか。
薬事職
製薬会社において医薬品や医療機器の承認申請などを取り仕切るのが薬事職です。
薬事職の平均年収は582万円となっており、一般的な医療専門職の平均515万円と比べるとかなりの高年収であることがわかります。
まとめ
今回の記事では製薬会社の年収について解説してきました。
日本の製薬企業上位10社は、従業員の平均年収が1000万円を超えています。
バイオベンチャー企業と国内大手の製薬企業が平均年収の高い製薬企業となっていることがわかります。
バイオベンチャー企業は少数精鋭で新規採用を募集していないところが多いですが、国内大手の製薬企業は新卒採用も中途採用も募集しているので、製薬企業への転職を検討している人は挑戦してみてください!
製薬会社には大きく分けて4つの職種がありますが、いずれの職種も一般的な平均年収を大きく上回っています。
特にMRは、求められる仕事の質も量も多いためか、一般の営業職よりもかなりの高年収となっているため、やりがいがあるのではないでしょうか。